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14.いびき
【概念】いびきは、睡眠中、気道のどこかに狭い部分ができ雑音を発生するものです。「白川夜船の高いびき」でも結構ですが、「いびきが大きいので同室の人に気の毒である」「いびきが大きく嫁の貰い手がない」などは困ります。 ところが、時にはいびきがパタッと止まり、10秒もしてから息を吹き返したようにいびきをかきだす人があります。つまり、睡眠時に一時的に無呼吸状態になるためにいろいろな障害がでてくるのです。 子供の場合ですと発育不良になったり、勘が強い神経質な子供になったりします。成人の場合ですと昼間眠たくて仕方がない、狭心症、高血圧、ポックリ病の原因にもなる、など最近医学会では話題を呼んでいるのです。 十数年前から国際睡眠時無呼吸症候群学会ができ、世界の学者が集まって討議しています。
【検査】耳鼻咽喉科で鼻腔、咽頭、喉頭、気管など気道の異常を検査します。狭窄部位として例えば蓄膿症のため鼻茸ができている、アデノイドが大きい、扁桃肥大がある、喉頭に炎症または腫瘍があるなどが見つかります。いびきの音源として多いのは、軟口蓋縁が膜状となり睡眠時に振動する、舌根が落ち込み喉頭口を塞ぐような状態になる、などです。 これらを確認するためには入院していただいて一晩中測定器をつけて観察しなければなりません。心電図計や脳波計もつけて総合的に検査いたします。 睡眠時無呼吸症の原因もいびきと同じことが多いのですが、稀には呼吸中枢に問題があることもあります。 睡眠時のいびき、無呼吸状態を家庭用ビデオで撮影していただくと、検査入院までしなくても大体の様子が分かります。それを持って近くの耳鼻咽喉科専門医を訪ねてみてください。
【治療】原因がはっきりすれば手術的に形成術を行います。鼻茸切除やアデノイデ切除、扁桃摘出術だけで有効な場合もあります。 成人の場合は扁桃摘出術と一緒に軟口蓋、口蓋垂(のどちんこ)の一部を切り取ります。舌根に原因がある時はその部分を楔状に切り取ります。俗に「いびきの手術」と言われています。
【不定愁訴の原因】いびきは自分の知らない間のことですし、例え一時的な無呼吸状態になっていても自分では意識されません。昼間、体がだるく居眠りをする、仕事に集中できない、頭痛、めまい、食欲不振を起こすこともあります。 幼児では発育障害、注意散漫の原因になります。そのような子供の扁桃とアデノイドを手術してやりますと、食欲旺盛になり、急に元気になります。 いびきや睡眠時無呼吸症が、不定愁訴の原因になりうることを知っていただき、大過に至らないように注意してください。
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