17.肩こり

【概念】肩こりの原因には、寝違い、キーパンチャー病、五十肩、など比較的簡単なものから、頸椎の椎間板損傷、後縦靱帯骨化症、頚腕症候群・むちうち、など複雑なものまであります。 また、慢性扁桃炎、齲歯、顎関節症、眼精疲労、狭心症、大動脈瘤、高血圧、など他の疾患が原因で肩こりを訴えることもよくあります。 思い当たる原因がなくても、過労、睡眠不足、試験勉強、家庭の悩み、会社のトラブルなど精神的ストレスが原因となることも多いのです。

【症状】肩こりは「痛み」だけではなく、「だるい」「重い」「締め付けられる」「張る」などの感じが混在します。「こる」場所も肩そのものというよりは、「うなじ」「背中」「胸」「腕」など廣い範囲に及びます。 肩こりの「こり」は、こり性、こった細工、こった衣装、こった趣向に通じる言葉であり、日本語は言い得て妙であります。 肩こりに相当する適当な英語、ドイツ語がありません。「stiff shoulder」「Shulter Spanung」と言われていますが、「固い」「張る」という意味しかなく、「こる」とは少し違うようです。

【検査】頚椎のレントゲン写真を撮ります。必要に応じて頚椎のCT検査やMRI検査を行います。 頸椎に異常がなくても、上記の原因について検査します。すなわち、整形外科、耳鼻咽喉科、歯科、眼科、内科、婦人科、精神科への受診が必要になります。

【治療】原因が見つかれば、その治療をいたします。そのために、整形外科、耳鼻咽喉科、歯科、眼科、内科、婦人科、精神科などにおいて、異常が見つかった科の専門的治療が行われます。 対症的には圧痛点に局所麻酔剤を注射される先生もあります。即効的ですから喜ばれますが、安易に繰り返し、原因の究明を怠ってはいけません。 鎮痛剤、鎮静剤、貼り薬を投与されることもあるでしょう。でも五十肩であれば、下記の自己管理により、10年も経てばいつの間にか治ります。 その頻度は少ないが、頸椎の椎間板損傷、後縦靱帯骨化症、脊椎管狭窄症などのため手術が必要になる場合もあります。

【自己管理】次に自宅でもできる治療法、予防法、しかし大切なことを挙げておきます。 @ 常に正しい姿勢を心掛けましょう A 朝夕にラジオ体操をしましょう B 適当なスポーツを続けましょう C 風呂でゆっくり暖めましょう D マッサージも良いでしょう E 枕の高さ硬さなどに注意しましょう F 肩肘を張らないようにしましょう G 肩の重荷を降ろしましょう