1.か ぜ


 【概念】木枯らしが吹き、かぜをひきやすい季節となりました。かぜは万病の元と申します。ついかぜ位に負けていられないといって無理をすると取り返しのつかない事態になります。 かぜは医学用語ではかぜ症候群とか感冒といいます。診てもらう医師によっては急性鼻炎、急性咽喉頭炎、急性上気道炎などと主な病変部位をとらえた呼び方もいたします。 普通のかぜは伝染しませんが、インフルエンザによるかぜは伝染します。

 【万病の元】かぜが万病の元といわれるのは、かぜが全身の病気だからであり、難しくいえば、自律神経失調状態になっていますので、体の調節力が弱り、すべてに対する抵抗力が弱くなるからです。したがって細菌感染を受け易く、肺炎に移行することも少なくありません。食欲もなくなり、下痢を起こすこともよくあります。糖尿病や心不全などの持病が悪化することも多いのです。

 【症状】さむけ、くしゃみ、水ばな、のどの痛み、咳、微熱、高熱、など。インフルエンザの場合は高熱、関節痛、筋肉痛、嘔吐、下痢、など。

 【検査】特に、必要はありませんが、10日以上長引くようであれば、胸の写真を撮るとか、血液検査を受けるとか、持病が悪化していないかなどを検査してもらわなければなりません。

 【治療・予防】安静保温がもっともよい治療です。昔から言われるように、たまご酒を飲んで寝るのもよく、市販のかぜ薬も有効ですが、何より早く床に入ることです。 少し長引くようであれば、病院を受診し、解熱剤、鎮咳剤、抗生剤を処方してもらいましょう。 日頃から規則正しい生活と適度の運動を心がけることは、かぜを予防するのに役立ちます。

 【インフルエンザ】インフルエンザ・ウイルスによって起こるかぜ症候群ですが、ウイルスの種類によって香港かぜとかシベリアかぜとか、A型とかB型とか言われます。 通常のかぜとは異なり、高熱、頭痛、全身倦怠、嘔吐、下痢、関節痛、筋肉痛などを伴います。症状が強く伝染力がありますから、特に、老人、子供は注意が肝要です。毎年、多くの人々が肺炎を併発して死亡されてます。 鼻汁からインフルエンザ・ウイルスを同定すれば診断は確実です。その場合、抗ウイルス剤を早期に吸入すれば症状が軽く済みます。 しかし、何より大切なことは、毎年秋口にワクチン接種を受けることです。ワクチンにはいろいろな型のインフルエンザ・ウイルス抗原が混合されていますから、いづれの型にでも有効です。最初の年は1か月の間を開けて2回接種しますが、2年目からは1回の接種で十分です。