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22.狭心症
【概念】狭心症は冠動脈(心臓に酸素と栄養を運ぶ動脈)が狭くなり、心臓の筋肉が働かなくなり、激しい胸の圧迫感を来します。 もし、冠動脈が閉塞し、心臓の筋肉が部分的に死んでしまいますと心筋梗塞となります。その範囲が大きければ死に至ります。 狭心症の原因は冠動脈の内膜がアテローム硬化し血流が悪くなってきます。すなわち動脈硬化症が冠動脈に起こったものです。その原因は肥満症、糖尿病などで、食事の好みが大きく影響します。喫煙も冠動脈を収縮させ血流を悪くします。運動不足も動脈硬化症を促進させます。精神的なストレスも感心しません。
【診断】突然に起こる胸痛、胸部圧迫感、呼吸困難は狭心症の特徴的症状ですが、頭痛、腹痛、腕の痛みなどを訴える場合もありますので、侮っていると大変なことになります。 ニトログリセリンの舌下錠で軽快しない場合は心筋梗塞に進んで行く可能性があります。 心電図は欠かせません。運動中の変化をみる負荷心電図によって精査いたします。この際、肺機能をはじめ全身のドック検査をするべきでしょう。心エコー検査は心臓の動きをより正確に捉えることができ、心筋梗塞(壊死となった心筋)の部位を診断できます。また冠動脈造影法によって狭窄部位とその程度を精査いたします。
【治療】狭心症の発作が起これば予め常備しているニトログリセリンの舌下錠を使用し、多くの場合軽快します。この時、唾を呑み込まないようにし、薬が胃腸に入らないように、口の粘膜から吸収されるように注意する必要があります。 発作が頻回に起こり、または発作が軽快しない場合、外科的治療を勧められることになりますが、臆せず受けられる方がよいでしょう。 心臓外科は随分進歩しましたし、それだけに危険性も少なくなっています。よく行われる手術はカテーテルの先で冠動脈を拡げたり、血管バイパス手術です。成功率は95%以上と報告されています。 心臓の集中治療、心臓の外科手術、心臓の移植手術など、医学の中ではもっとも発達した分野であります。それだけに世間の話題になる事例も多いのは御存知の通りです。
【予防】この病気は生活習慣病ですから、若い頃からの食養生、禁煙、適当な運動に心掛けます。それは高血圧症、動脈硬化症にも共通する日常的心得になります。 検査上は異常がないのに、本人が自分の心臓の鼓動を感じ、非常に不安になることがあります。心臓神経症と言われています。説明を良く聞き、少し精神安定剤を内服すれば軽快します。ストレスを避け、睡眠を十分にとることは申すまでもありません。
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