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35.骨粗鬆症
【原因】女性や老人では骨塩量が減少しやすく、その程度が強くなり、脊椎や大腿骨のレントゲン写真にも変化が明らかになりますと骨粗鬆症と診断されます。 骨折が起こりやすくなり、特に大腿骨頚部骨折が起こりますと、寝たきりの原因になりかねません。
【症状】腰痛、背痛が起こり、椎体の変形に伴い腰が曲がって来ます。老人が布団の上で転んだだけでも、腰椎圧迫骨折や大腿骨頚部骨折を起こします。 骨折が起これば激しい痛みを訴えますが、中には余り痛くないこともあり、起立できなくなって発見される場合もあります。
【診断】脊椎や大腿骨のレントゲン写真で骨の微細構造(骨梁)が不鮮明になって来ます。椎体は圧迫されて扁平になり、細かい骨折像、骨萎縮像を認めます。最近では、多くの病院で骨塩量(骨密度)測定装置を設置していますので、骨塩量を測定します。同じ年代の平均値に比べ20%以上の低下があれば、骨量減少と診断します。骨量減少は骨粗鬆症の予備群ですが、医学的に骨粗鬆症と診断するためにはレントゲン写真でも変化が明かなものに限ります。
【治療】食餌療法と運動療法が基本になります。良質の蛋白質、カルシウムの多い食物を多く取ります。牛乳、チーズ、ちりめんじゃこ、小魚・あみ・しじみの佃煮、ごま、などを勧めます。最近、ビタミンK2が重視され、納豆が見直されています。 運動は何でも構いませんが、続けて行うことが大切です。手っ取り早いのは万歩計をつけて歩くことでしょう。毎日10,000歩(約4km)が目標です。 腰痛のひどい時はコルセットを付けますが、短期間にしておきませんと、腹筋、背筋の萎縮が起こってしまい、逆効果になります。 是非、腰痛体操を励行してください。朝、ベッドに寝たまま足の屈伸をします。脊椎に負担をかけない状態で、腹筋と背筋を鍛えることができます。 薬物療法は、カルシウム製剤、ビタミンD、ホルモン療法など、医師の指示に従ってください。
【大腿骨頚部骨折】不幸にして大腿骨頚部骨折を起こしてしまえば、整形外科にかからなければなりません。年齢や全身疾患も考慮しますが、多くの場合、骨折部を金属棒で固定したり、人工骨頭に置き換えたりいたします。できるだけ早く離床し、寝たきりにならないように心掛けます。
【予防】最近は車の生活が多く、運動不足になりがちです。 宇宙飛行士が1か月以上無重力状態で生活すると、筋力が低下し、だんだん骨のカルシウムが抜けて行きますので、その予防策として人工重力が構じられているということを聞かれたことがあるでしょう。 骨粗鬆症の予防は、若い頃から日々の食事と運動に注意することです。
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