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3. 肥 満 症
【概念】心ならずも美食・過食傾向となり、体重が気になる方が多いのではないかと思います。 肥満は、高血圧、心臓疾患、糖尿病、動脈硬化症の予備群(生活習慣病)と言ってもよい状態ですから、真剣に取り組みませんと取り返しがつかない事態になります。 小児期から肥満がありますと、動脈硬化症などの危険性は一層高くなります。また、心肺機能が低下したり、肝障害を起こすこともありますので、用心しなければなりません。
【検査】一番よく使われる標準体重は、(身長-100)x0.9 です。すなわち、身長170cmであれば標準体重は63kgになります。標準体重を20%以上オーバすれば肥満症と診断しますので、身長170cmの方が体重76kg以上になると肥満症です。 また、体内脂肪量を示す指数としてBody Mass Index (BMI)を使います。 すなわち体重(kg)/身長2(m)を計算し、その標準的指数は22です。肥満学会では、この値が26.4以上になると肥満症と判定しています。腹壁の皮膚を摘みあげて厚さを見るのも簡単な方法です。ちなみに、痩せすぎの判定は一六・五以下です。若い女性は御注意ください。 病院では内分泌性肥満(糖尿病、甲状腺機能低下症など)、視床下部性肥満(自律神経異常)、遺伝性肥満、薬剤性肥満(ステロイド剤、避妊薬など)の有無を検査いたします。そのような疾患が見つからない時は単純性肥満と診断します。
【治療・予防】肥満の原因疾患が発見されればその治療を行います。肥満の治療と予防はまず食養生です。そして適当な運動が大切です。 まず、強い意志を持つことが出発点になります。体重を測定しグラフに記入し、1日の摂取量のカロリー、脂肪、蛋白質を、常々気にかける必要があります。最近は、会社の食堂などにも、今日のメニューのカロリーや成分表が貼られているのを見かけます。 低カロリーの食物として、おから、海草、野菜、こんにゃくがあります。脂肪の少ない蛋白質食品は、いか、たこ、えび、かに、貝類などです。丁度、糖尿病の食餌療法と同じでよく、基準値としては1日1600kcalとされています。血清コレスレロール値が別の指標になります。HDLコレステロール(善玉、運動により増加)を高く、LDLコレステロール(悪玉)を低くと言うことも常識になっています。 よく咀嚼し、食事時間を長くかけることが大切です。時間をかけると、血糖が上昇してきますので満腹感が得られるからです。 世に言うやせる薬は必ず副作用がありますから、お勧めできませんし、断食療法などの荒療治もそれほど有効ではなく、体を壊す危険性があります。 太った人に悪者なしと言いますが、太った人が長生きできないのも確実なようです。
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