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8.うつ状態・ノイローゼ
【概念】うつ病には内因性うつ病と反応性うつ状態とがあります。前者は年齢に関係なく躁鬱病のうつ期として発症しますが、後者は未熟な人格に心の葛藤が加わり、環境に適応できない状態から表現されて来ます。この場合は病気ではないのでうつ状態と表現します。 入社して1か月程経ち、新しい環境に順応できずに憂鬱になる5月うつ状態、50歳を過ぎ自分の限界を自覚したり、肩たたきにあったりして、窓際族の悲哀を乗り越えることができず、精神科のお世話になる初老期うつ状態の話しが連想されます。
【診断】とにかく沈み込んでしまい、厭世観に囚われ、時には自殺願望、実際に自殺してしまうなど程度は様々です。 ノイローゼは必要以上に自覚しますが、うつ状態は自覚のないことが特徴になります。 早い時期に周囲の人が気をつけ、精神科を受診することです。自分では病識がないことが多いため、家族または知人が医師のところまで連れて行かなければなりません。 「自分はノイローゼだ」「憂鬱で何事もする意欲がない」と言っている人は、正にノイローゼであってうつ状態ではないでしょう。とはいえ、ノイローゼも困った状態ですから一度は専門家の門を叩くべきでしょう。
【治療】うつ状態にしろノイローゼにしろ医師から適切な指導を受け、適当な薬をもらって、しばらく休養すると軽快してきます。 内因性うつ病は治り難く再発も起こりやすいですが、反応性うつ状態は心配ありません。反応を起こす因果関係をはっきり説明してもらい、自力で解決または回避すれば、うつ状態は回復し、再発も少ないようです。反応を起こす原因が明らかになれば、それから遠ざかるとか、環境を変えとか、適切な助言が与えられる筈です。
【予防】うつ状態になり易い素質はあるようです。日頃から非常に真面目で仕事熱心、些細なことも気になり、凝り性、ユーモアや冗談が少なく、対人関係も下手な人が多いようです。職場と家庭の切り替えを上手に、適当なお付き合いに同席し、自分の意見はどんどん述べ、誤りがあれば直ちに訂正するように、日頃から努力することも大切です。 1日に1度も笑うことのない人は危険信号です。1日に5回以上笑える人はノイローゼにもうつ状態にもならないと聞いたことがあります。緊張した仕事の合間にも、人を笑わせるネタがないかと気遣う位になりたいものです。最近はユーモア療法、川柳療法、音楽療法なども盛んになっています。カラオケにも参加しましょう。 休日をスポーツ、山歩き、趣味などに過ごすことが一石二鳥であることは申すまでもありません。
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